普及版 字通 「儼」の読み・字形・画数・意味


22画

[字音] ゲン
[字訓] おごそか・つつしむ

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は嚴(厳)(げん)。〔説文〕八上に「頭を昂(たか)くするなり」とあり、儼荘の儀容をなすことをいう。また「一に曰く、好き皃なり」とする。嚴は鬯酌(ちようしやく)の象である敢に従い、敢(つつし)む意。(けん)は、祝詞の器を並べ、神を迎える。その儀容を儼という。〔礼記、曲礼上〕「儼として思ふが(ごと)くせよ」とは、祭るときの心意をいう。敢・(げん)・嚴・儼は一系の字である。

[訓義]
1. おごそか、つつしむ、つつしむさま、よいさま。
2. 頭をあげる。

[古辞書の訓]
名義抄〕儼 オロソカナリ・オロソカニ・シヅカナリ・イツクシ・ヨキカホ・ウヤマフ・アフク・ホノメク・ウルハシ・カシコマル

[熟語]
儼恪儼兮儼乎儼若・儼然儼束儼存

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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