元字金(読み)ゲンジキン

デジタル大辞泉 「元字金」の意味・読み・例文・類語

げんじ‐きん【元字金】

元禄金げんろくきん

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精選版 日本国語大辞典 「元字金」の意味・読み・例文・類語

げんじ‐きん【元字金】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代元祿八年(一六九五)から同一〇年にかけて発行された元祿大判、小判一分金二朱金など元祿期の金貨総称。元祿を表わす「元」字の極印が打たれているところからいう。〔金銀図録(1810)〕

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世界大百科事典(旧版)内の元字金の言及

【元禄金銀】より

…元字金,元字銀ともいう。1695年(元禄8)慶長金銀を改鋳した元禄大判,同小判,同一分金,同二朱金,同丁銀,同豆板銀をいう。…

【贋金(偽金)】より

…偽造の犯人に対しては711年10月,すでに斬罪(ざんざい)に処する旨の布告があり,江戸時代には引回しのうえ磔(はりつけ)とされていた。1695年(元禄8)から発行された金貨の元字金(げんじきん)は鉛などを加えた品位の低いもので,金めっきようの外観を呈していたため,この偽造品が多く出回り,〈当時贋造(がんぞう)する奸民(かんみん)を磔にする者多し〉と《守貞漫稿》は記している。日本の紙幣は1334年(建武1)に発行計画が発表されたが実行されたかどうか明らかでなく,贋札も江戸時代に入って藩札などが発行されるに伴って出現したようで,各藩は犯人に対して磔,獄門の極刑を科している。…

※「元字金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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