…偽造の犯人に対しては711年10月,すでに斬罪(ざんざい)に処する旨の布告があり,江戸時代には引回しのうえ磔(はりつけ)とされていた。1695年(元禄8)から発行された金貨の元字金(げんじきん)は鉛などを加えた品位の低いもので,金めっきようの外観を呈していたため,この偽造品が多く出回り,〈当時贋造(がんぞう)する奸民(かんみん)を磔にする者多し〉と《守貞漫稿》は記している。日本の紙幣は1334年(建武1)に発行計画が発表されたが実行されたかどうか明らかでなく,贋札も江戸時代に入って藩札などが発行されるに伴って出現したようで,各藩は犯人に対して磔,獄門の極刑を科している。…
※「元字金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新