精選版 日本国語大辞典 「元字銭」の意味・読み・例文・類語 げんのじ‐せん【元字銭】 〘 名詞 〙 江戸時代通用の寛永通宝一文銭の一種。裏面の上部に「元」の字が鋳出されているもの。寛保元年(一七四一)に摂津大坂の高津銭座鋳造のもの。元文五年(一七四〇)に鋳造を許され、元文を表わす「元」字を裏面に付けたが、鋳造開始は翌年の寛保元年になったといわれている。元字寛永。[初出の実例]「撰て置く元の字銭も旅功者」(出典:雑俳・かざし草(1792)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例