元郷村(読み)もとごうむら

日本歴史地名大系 「元郷村」の解説

元郷村
もとごうむら

[現在地名]川口市元郷一―六丁目・弥平やへい一―二丁目・末広すえひろ一丁目・東領家ひがしりようけ一丁目・領家りようけ一―二丁目・同五丁目・本町ほんちよう一―二丁目・河原町かわらちよう新井町あらいちよう舟戸町ふなとちよう

しば川を挟んで川口町の東に位置し、同川は南端を東流する荒川に合流する。西境付近を日光御成道南北に通り、寛政九年(一七九七)の調べでは松・杉・榎のほか雑木など二九七本が植えられており、中間に一里塚があったという(大熊家文書)。戦国期から江戸時代初期には平柳ひらやなぎ村といい(元禄郷帳)、小田原衆所領役帳に「豹徳軒 拾五貫三百五拾文 足立平柳半分所務 此外半分岩付へ所務」とみえ、永禄二年(一五五九)頃には小田原北条氏の支配下で江戸衆の豹徳軒の所領があった。これより先、岩付太田氏の家臣平柳蔵人が当地に住し周辺の地を領したとされ、村名はこの領主名に由来する(風土記稿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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