議定書(読み)ギテイショ

デジタル大辞泉 「議定書」の意味・読み・例文・類語

ぎてい‐しょ【議定書】

議定した事項を記録した文書。ぎじょうしょ。
外交交渉や国際会議議事または公式報告で、関係国の代表が署名したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「議定書」の意味・読み・例文・類語

ぎてい‐しょ【議定書】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 外交交渉や国際会議の議事または公式報告で、関係国代表が署名した文書。ぎじょうしょ。
  3. 略式の国家間の合意条約一種。ぎじょうしょ。

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百科事典マイペディア 「議定書」の意味・わかりやすい解説

議定書【ぎていしょ】

本来は国際会議,外交交渉の公式報告に関係国が署名したもの。ときには政府間の政策の合意を表明するにすぎないものもある。また条約の一形式で,手続きや効力など全く条約一般と変わらないが,内容的には軽度のものが普通で公式性も少ない。
→関連項目ジュネーブ議定書

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「議定書」の意味・わかりやすい解説

議定書
ぎていしょ
protocol

国家間の正式の合意文書。一般的には、成立した条約を修正または補完する取決めとして用いられる。たとえば、未批准であったが、1924年の「国際紛争の平和的解決の為(ため)のジュネーブ議定書」である。そのほか、1920年の「常設国際司法裁判所規程ニ関スル署名議定書」のように、ある条約や規程を付属する、合意文書にも用いられる。

[經塚作太郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「議定書」の意味・わかりやすい解説

議定書
ぎていしょ
protocol

条約の形式の一つ。元来は会議の議事録を記入する記録簿を意味し,その後会議参加者が承認した議事録の意味に使用された。今日では国家間の合意を示す外交文書の意味で用いられ,一般に基本的な条約の一部改正,追加解釈実施を規定する文書,条約批准書の交換寄託に関する文書などを議定書と呼ぶことが多い。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「議定書」の解説

議定書
ぎていしょ

条約の一種。条約の修正・補足や付属書,また外交交渉・国際会議の議事・決定事項に各国代表が署名した文書。北清事変の北京議定書(1901),国際連盟規約を補い,国際紛争の平和的処理を定めたジュネーブ議定書(1924),満州国を正式承認した日満議定書(1932)などがある。

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世界大百科事典(旧版)内の議定書の言及

【外交】より

…本国政府と外交使節団の相互の間(もしくは外交使節団相互間)で,外交行囊を運搬する特別の使者で,運搬にさいしては身体の不可侵権を享有する。 議定書protocol外交交渉で意見の合意を記録したもの。関係国が署名をするが,条約や協約に比べて公式性は少ない。…

【国際法】より

…つまり,国際機構が国家あるいは他の国際機構と締結する文書による合意も,今日では条約と考えられている。 条約には,日米安全保障条約のように〈条約treaty〉という呼称のついたものもあれば,協定agreement,憲章charter,規約covenant,規程statute,取極(とりきめ)arrangement,交換公文exchange of notes,議定書protocol,宣言declarationなどの異なった呼称のついたものもある。いずれも,国際法主体間の公式の文書による合意であれば,条約であることに変りはない。…

【条約】より

…国際社会の組織化に伴って,国際機構が当事者となって締結する条約の数が増加する傾向にある。 具体的な条約は個々の場合に必ずしも〈条約treaty〉と呼ばれるわけではなく,〈取極arrangement〉〈協定agreement〉〈憲章charter〉〈規約covenant〉〈規程statute〉〈交換公文exchange of notes〉〈往復書簡exchange of letters〉〈議定書protocol〉〈覚書memorandum〉などさまざまな名称が付せられる。これらのものは名称の差異にかかわらず実質的には条約と同意義であり,その内容によって名称が一定しているわけでもない。…

※「議定書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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