先天図(読み)せんてんず(その他表記)Xiān tiān tú

改訂新版 世界大百科事典 「先天図」の意味・わかりやすい解説

先天図 (せんてんず)
Xiān tiān tú

中国北宋の思想家邵雍(しようよう)(康節)が作成した図表。彼は《易経》が今の形にまとめられる以前に,伏羲ふくぎ)が作った原初的な易があったはずだと考え,それを〈先天易〉と呼んでのちの〈後天易〉と区別し,それをいくつかの図によって復元しようとした。彼のこの特異な易学朱熹(しゆき)(子)に摂取されたが,清の黄宗羲胡渭などから批判を浴びた。図2に掲げたのは先天図の代表的なもので,《易》説卦(せつか)伝にもとづく,いわゆる後天図とは卦の方位が異なっている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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