先天赤緑色覚異常(読み)センテンセキリョクシキカクイジョウ

デジタル大辞泉 「先天赤緑色覚異常」の意味・読み・例文・類語

せんてん‐せきりょくしきかくいじょう〔‐セキリヨクシキカクイジヤウ〕【先天赤緑色覚異常】

先天色覚異常のうち、赤と緑を識別しにくいもの。網膜にあるL錐体またはM錐体の遺伝的な変異によって生じる。個人差が大きく、通常の色覚とほとんど変わらない場合もある。先天色覚異常のほとんどがこれにあたる。赤緑色盲。赤緑色弱。ドルトニズム。→赤緑色覚異常
[補説]L錐体は長波長域(赤~黄緑)、M錐体は中波長域(黄~緑)の光を吸収し、電気信号に変換して視神経へ出力する。先天赤緑色覚異常には、L錐体が欠損(一型二色覚)あるいはM錐体の感度特性に近似(一型三色覚)するものと、M錐体が欠損(二型二色覚)あるいはL錐体の感度特性に近似(二型三色覚)するものがある。遺伝様式はX連鎖潜性遺伝をとる。→一型色覚二型色覚二色覚異常三色覚

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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