ドルトニズム(読み)どるとにずむ(その他表記)daltonism

翻訳|daltonism

デジタル大辞泉 「ドルトニズム」の意味・読み・例文・類語

ドルトニズム(Daltonism)

先天赤緑色覚異常のこと。特に、二型色覚を指す。広義には、色覚異常全般をいう。1798年に、自身経験から先天色覚異常に関する論文を初めて発表した、英国の化学者ジョン=ドルトン由来

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドルトニズム」の意味・わかりやすい解説

ドルトニズム
どるとにずむ
daltonism

先天性の赤緑色覚異常に対する欧米での用語で、イギリスの化学者ドルトンJ. Daltonがもっとも早く色覚異常について記述したことに由来する。ドルトンは自然昼光下でスカイブルーに見えていたゼラニウムの花が、ろうそくの灯では青みのない赤色に見えることに気づき、弟も同じに見えるというので安心していたが、その後に友人から、照明とは関係なくゼラニウムの花はいつでもピンクに見えていることを知り、自分ら兄弟が色覚異常であることを自覚し研究を始めたという。1798年に色覚の実験研究をまとめ、自分自身の色覚異常の経験から色混同の論文を発表した。また50人に検査を行い、色感覚が通常とは異なる3人を発見したが、女性はいなかったという。

[太田安雄]

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