先発6人制(読み)せんぱつろくにんせい

知恵蔵mini 「先発6人制」の解説

先発6人制

米野球のメジャーリーグ(MLB)において、レンジャーズのダルビッシュ有投手が提唱した「先発ローテーション投手の数を6人にすべき」という考え方。ヤンキース所属の田中将大投手が右肘靱帯部分断裂で戦線を離れたことを受け、ダルビッシュ投手は米球宴の公式会見で日本人記者団にこの持論を展開し、MLBで増加している投手の肘の故障対策についての意見を述べた。MLBでは、ローテーションは5人前後で構成されることが一般的で、先発投手の登板間隔は中4日となるが、先発6人制を採用すれば登板間隔中5日となる。この発言を受け、「ニューヨーク・タイムズ」などの米メディアなどが同制度について取り上げた。また、同紙の中で、テキサス・レンジャーズ、ニューヨーク・メッツ、ボストン・レッドソックスの監督を歴任し、日本でも千葉ロッテマリーンズの監督を務めたボビー・バレンタイン氏も、ダルビッシュの意見に賛成するコメントを寄せている。

(2014-7-25)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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