光受容(読み)こうじゅよう(その他表記)photoreception

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「光受容」の意味・わかりやすい解説

光受容
こうじゅよう
photoreception

光を刺激として受容することをいう。動物では普通は視覚器官で行われる。視覚器は動物の種類によって著しく異なっている。ミミズナマコなどでは光を感じる細胞皮膚に広く分布している。昆虫甲殻類では多数の個眼が集合した複眼をもっており,複眼全体で1個の完全な像を形成する。脊椎動物では網膜内に錐状体杆状体の2種の細胞がある。光刺激を受けると色素層の視物質が化学反応を起し,のちに視細胞が興奮する。植物の光周性では,葉が光受容を行なっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android