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視細胞 しさいぼうvisual cell

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

視細胞
しさいぼう
visual cell

動物の感光細胞で,視覚機能のために分化した光受容器細胞をいう。数個あるいは多数が集合して網膜を形成し,眼の構成要素となるものは,網膜細胞とも呼ばれる。視細胞はすべて1次感覚細胞で,感光色素の光化学的反応によって興奮を生じ,これを視神経 (求心性神経線維) に送る。節足動物複眼の感杆や,脊椎動物の眼の杆状体,錐状体は視細胞の分化構造の一種である。しかし,ミミズの散漫光感覚器官のように,体表に散在し,細胞内空胞の形態をとるものもある。

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デジタル大辞泉の解説

し‐さいぼう〔‐サイバウ〕【視細胞】

光を受容することにより感覚を生じる細胞。下等動物では、散在するものと、集まって視覚器となるものとがある。高等動物では多数が集まって目の網膜をつくる。

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栄養・生化学辞典の解説

視細胞

 光受容体に分化した感覚細胞.

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大辞林 第三版の解説

しさいぼう【視細胞】

動物の感覚細胞の一種。光の受容器となる細胞。脊椎動物では桿かん状体と錐状体に分化し、それらが多数集まって網膜をつくる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

視細胞
しさいぼう

動物が外界からの光を受容する細胞のうち、とくに視覚として最初に光信号を受容するために分化した光受容細胞をいう。視細胞にはミミズなどのように分散光感覚器官として体表に散在するのもあるが、多くは数十個ないし多数が集合して網膜を形成し、目の構成にあずかる。網膜を形成する視細胞は脊椎(せきつい)動物の場合は薄明視の働きをする桿状体(かんじょうたい)(桿体)と昼間視の働きをする錐状体(すいじょうたい)(錐体)とがあり、また無脊椎動物では節足動物(昆虫や甲殻類)の複眼にみられるような、光の入射方向に直角な平面内で複数方向に規則的な配列をした感桿型といわれるものもある。視細胞の形態は錐状体も桿状体も、光を受容する側から外節、内節、核、シナプスからなっていて、外節には視物質といわれる感光色素が存在している。視物質としてよく知られているのはロドプシンで、光化学反応に基づいて視細胞膜に興奮をもたらす。この興奮は生物電気によるもので、シナプスを介して光情報として神経細胞に伝達される。このように視細胞はエネルギー変換を行う場所である。[青木 清]

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世界大百科事典内の視細胞の言及

【視覚】より

…また,脊椎動物の霊長類や鳥類,魚類などや,昆虫類には色覚が発達した動物がある。 動物の視細胞visual cellは光で刺激される部分が特別な構造をしている。脊椎動物の視細胞の光刺激を受容する部分は外節と呼ばれ,膜が重なり合った構造になっていて,この膜に感光色素が配列している。…

【目∥眼】より

…複眼は個眼が集まってできたもので,個眼の数は少ないもので100~300個,多いものでは3万個弱にもなる。 脊椎動物の目の網膜では,光の進行方向に対して,目のいちばん奥にある視細胞が最初に興奮し,興奮は網膜の表面に向かって,光の進行方向と逆向きに網膜内を伝わる。このような網膜を倒立網膜という。…

※「視細胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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