光独立栄養(読み)こうどくりつえいよう(その他表記)phototrophism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「光独立栄養」の意味・わかりやすい解説

光独立栄養
こうどくりつえいよう
phototrophism

独立栄養生物 autotrophうち光合成能力を有する生物 (葉緑素を有する普通の植物および光合成細菌) の栄養摂取法をさす。このような生物のことを光独立栄養生物 phototrophantという。これに対して化学合成による独立栄養は化学独立栄養 chemotrophismという。

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世界大百科事典(旧版)内の光独立栄養の言及

【植物】より

…ミドリムシはふつうの環境では葉緑体をもっていて独立栄養の生活をしているが,暗所で培養すると葉緑体をつくらず,養分を与えられると従属栄養の生活を続ける。さらに,同じ独立栄養でも,葉緑素をもっていて炭酸同化をする光独立栄養のほか,一部の細菌類のような化学同化を行うものの化学的独立栄養などは,見かけ上の類似はあっても,系統的に同質のものとみなすのは困難である。 細胞壁の有無は動植物の差の一つであるが,単細胞藻類には細胞壁をもたないものが多い。…

※「光独立栄養」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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