化学辞典 第2版 「光通信用ガラス繊維」の解説
光通信用ガラス繊維
ヒカリツウシンヨウガラスセンイ
optical waveguide glass fiber
レーザー光線を変調して行う光通信の光路とするためのSiO2を主成分とするガラス繊維.ガラスによる光の吸収,散乱による損失が1 km 当たり数 dB 程度のものをいう.遷移金属イオンや水分などの有害不純物含有量は 10-9 程度しか許されないため,原料に高純度のSiCl4,BCl3,GeCl4などの気体を用い,高温で酸化してすすとし,器壁に酸化物ガラスとして付着させるような製造方法をとる.繊維は光路となる中心部のコアと,それを囲むクラッドからなり,両者間に必要な屈折率の差を与えるためにB2O3やGeO2を用いている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報