免疫毒性(読み)めんえきどくせい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「免疫毒性」の意味・わかりやすい解説

免疫毒性
めんえきどくせい

さまざまな物質や物理的要因(電離放射線、電磁波など)の曝露(ばくろ)を受けると、免疫機能が著しく亢進(こうしん)したり抑制されたりして、有害な症状が引き起こされる場合がある。このような悪影響を、免疫毒性とよぶ。免疫毒性は、生体異物や物理的要因の曝露によって免疫器官(胸腺(きょうせん)、骨髄、リンパ節、脾臓(ひぞう)など)が直接的に傷害される直接免疫毒性と、免疫機能の異常を介して免疫系以外の器官にさまざまな障害が引き起こされる過敏症(アレルギー反応)に区分される。

 さまざまな物質の免疫毒性によって免疫機能が著しく低下すると、病原菌や腫瘍(しゅよう)細胞に対する生体の抵抗性が低くなる。一方、免疫系が過度に亢進すると、自己免疫疾患の悪化や過敏症反応が引き起こされる。免疫毒性は、ときとして内分泌系や神経系への作用を介して間接的に発現する場合もある。

[青山博昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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