兜率の内院(読み)とそつのないいん

精選版 日本国語大辞典 「兜率の内院」の意味・読み・例文・類語

とそつ【兜率】 の 内院(ないいん)

  1. [ 一 ]とそつてん(兜率天)の内院
    1. [初出の実例]「とそつのない院にと思はましかば、とまらざらましと、おぼし出づ」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)一)
  2. [ 二 ] 奈良県吉野山から大峰山にかけての山々、金峰山(きんぶせん)の称。古くから吉野の御嶽(金峰山)は彌勒菩薩の住む所とも考えられて信仰対象となっていた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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