大峰山(読み)おおみねさん

百科事典マイペディアの解説

大峰山【おおみねさん】

奈良県南部に南北に連なる大峰山脈の通称。狭義には山脈北部の山上ヶ岳をいう。最高峰は八経ヶ岳(1915m)。釈迦ヶ岳,大日岳,地蔵岳などがそびえ,古来修験(しゅげん)者登山が盛ん。京都聖護院の大峰入り行事は有名。1960年まで女人禁制。吉野熊野国立公園に属する。霊場と参詣道は2004年世界遺産に登録された。
→関連項目日本百名山山伏

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世界大百科事典 第2版の解説

おおみねさん【大峰山】

紀伊山地の中央を南北にのびる脊梁山脈が大峰山脈で,広義の大峰山は大峰山脈の峰々をさし,狭義にはその北部の主峰山上ヶ岳(1719m)をさす。大峰山脈は北の吉野山から南の玉置山まで,南北約50kmの山地で,近畿地方の最高峰八剣(はつけん)山(1915m,仏経ヶ岳,八経ヶ岳ともいう)をはじめ,北から大天井ヶ岳(1439m),山上ヶ岳,大普賢岳(1780m),弥山(みせん)(1895m),釈迦ヶ岳(1800m),大日岳(1593m)などの峰々が連なり,大和アルプスともいわれる。

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大辞林 第三版の解説

おおみねさん【大峰山】

奈良県南部、大峰山脈の山上ヶ岳・大普賢岳など諸峰の総称。大峰。
のち特に、山上ヶ岳のこと。大峰。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大峰山
おおみねさん

広義には奈良県吉野の大峰山脈の諸峰の総称で、狭義にはその北部にある山上ヶ岳(さんじょうがたけ)(1719メートル)をさす。大峰の地名は山上ヶ岳にある大峰山寺に由来する。大峰山脈は東は吉野川、北山川、西は十津(とつ)川で限られた南北約50キロメートルの山地で、北は吉野山から南は玉置山(たまきやま)に及ぶ。最高峰は八剣山(はっけんざん)(1915メートル)。壮年期の峻峰(しゅんぽう)が連なり「近畿の屋根」とも称される。吉野熊野国立公園に属す。山上ヶ岳は7世紀後半に役行者(えんのぎょうじゃ)が開き、9世紀後半に聖宝が中興した修験道(しゅげんどう)の霊山として知られ、山頂には蔵王権現(ごんげん)を祀(まつ)る大峰山寺(本堂は国の重要文化財)があるほか、鐘掛岩、西の覗(のぞき)岩、東の覗岩、蟻の戸渡りなどの行場がある。山上ヶ岳から南へ弥山(みせん)、釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)を経て下北山村前鬼(ぜんき)へ至る道は難所が多く、奥駈(おくがけ)道とよばれる。現在も女人禁制を守っている。天川(てんかわ)村洞川(どうがわ)から登るのが一般的なルート。[菊地一郎]

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世界大百科事典内の大峰山の言及

【釈迦ヶ岳】より

…奈良県南部,吉野郡下北山村と十津川(とつかわ)村の境界にある山。大峰山の一峰で,標高1800m。大峰山は修験道の修行の場として知られ,山上ヶ岳から弥山(みせん),八剣山(仏経ヶ岳),釈迦ヶ岳を経て前鬼(ぜんき)まで縦走する修行は,大峰奥駆けとよばれる難行である。…

【山開き】より

…江戸では,大山(おおやま)に初山と称して6月に登る慣行があったし,富士山の山開きの旧6月1日には,町の富士塚に参詣・登拝する習俗があった。また,修験の山である月山や大峰山では,山開きに堂を開く戸開(とあけ)式が行われ,ともに旧4月8日であった。この日は〈卯月八日〉で,大峰では冬ごもりして験力を身につけた晦日(みそか)山伏が山を下る日であり,一般には村人が山に登って依代(よりしろ)としての花を採り,山の神を田の神として村に迎える日である。…

※「大峰山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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