兜虫・甲虫(読み)かぶとむし

精選版 日本国語大辞典 「兜虫・甲虫」の意味・読み・例文・類語

かぶと‐むし【兜虫・甲虫】

〘名〙 コガネムシ科の甲虫。体長約五センチメートル。形は長円形でよくふくらみ、体色は黒褐色で光沢を帯びる。雄の頭上には、先端が二またになったY字形の長い角がある。雌はやや小さく、角はない。三対のあしは強大で、歯状の突起がついている。幼虫は乳白色の円筒形で、堆肥(たいひ)や朽ち木にすむ。成虫は夏に現われ、サイカチクヌギ樹液を吸う。角の形が兜の前立に似るところからこの名がある。本州以南に分布。さいかち虫。《季・夏》 〔延宝八年合類節用集(1680)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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