入り籠る(読み)いりこもる

精選版 日本国語大辞典 「入り籠る」の意味・読み・例文・類語

いり‐こも・る【入籠】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 内部にいて外に出ない。ひきこもる。
    1. [初出の実例]「乃ち、無戸室(うつむろ)を作りて其の内(なか)入居(イリコモリ)て、誓(うけ)ひて曰(い)はく」(出典日本書紀(720)神代下(水戸本訓))
  3. 宮仕えなどをしないで家にこもる。また、隠退する。
    1. [初出の実例]「『何をたのみてか宮づかへもせん』と思ひつつ、いりこもりておはす」(出典:宇津保物語(970‐999頃)忠こそ)
    2. 「この乙前は、夙(と)くいりこもりにければ、伝へたる弟子どもの無かりけり」(出典:梁塵秘抄口伝集(12C後)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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