入角山(読み)いりすみやま

日本歴史地名大系 「入角山」の解説

入角山
いりすみやま

奥羽山脈の白岩しらいわ岳・白岩薬師しらいわやくし岳・小滝こたき山の沢水を集めた入角沢は斉藤さいとう川とよばれて角館かくのだて町地内でたま川に合流する。入角沢の両岸の斜面を入角山とよぶ。

藩政期の入角山は野中のなか村地内にあり、元和六年(一六二〇)野中村・八日市ようかいち村・椿つばき村の三村が水野目山として灌漑用水涵養林の留山とすることを給人多賀谷氏に訴願し認可された(「入角山山史」中仙町郷土史資料)。三ヵ村の入角沢水懸り田地は三二〇石であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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