全乳(読み)ぜんにゅう

精選版 日本国語大辞典 「全乳」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐にゅう【全乳】

〘名〙 脱脂乳に対して、脂肪分をぬきとらない牛乳
※育児読本(1931)〈田村均〉八「六七ケ月以後は全乳(ゼンニウ)或は牛乳三に重湯一くらゐを」

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デジタル大辞泉 「全乳」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐にゅう【全乳】

脱脂乳に対し、しぼったままで脂肪分を抜き取らない牛乳。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「全乳」の意味・わかりやすい解説

全乳
ぜんにゅう

天然のままの牛乳をさす一般語。牛乳を脱脂しないで飲用に供したり,食品製造などに使うときに用いる。本来脱脂乳還元乳などと区別するものであるが,多分に慣用的な呼称である。

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栄養・生化学辞典 「全乳」の解説

全乳

 脱脂乳に対して,脱脂していない乳,すなわちそのままの乳.

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世界大百科事典(旧版)内の全乳の言及

【牛乳】より

…また牛乳の加工上,脂肪に富む部分を分別してこれをクリームと呼び,残りの部分を脱脂乳(スキムミルク)という。脱脂乳に対して脂肪を含む牛乳を全乳と称することがある。脱脂乳に酸または凝乳酵素(レンニン,ペプシン)を加えると凝固する。…

※「全乳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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