全固体電池(読み)ゼンコタイデンチ(その他表記)All solid state battery

共同通信ニュース用語解説 「全固体電池」の解説

全固体電池

固体電解質を使う次世代電池液体の電解質を使うリチウムイオン電池よりもエネルギー密度が高く、発火リスクが低いなど利点は多い。電気自動車(EV)に搭載すれば、航続距離を伸ばせるなど性能向上が期待されるが、EV向けの量産を実現した企業はまだない。トヨタ自動車ホンダなど、メーカー間で開発競争が激化している。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

知恵蔵mini 「全固体電池」の解説

全固体電池

従来の電池で電流を発生させるのに使われてきた液体の電解質を、固体のものに置き換えた電池。液漏れや発火事故の心配がなく、容器を薄くしたり、折り曲げたりといったように自由に形づくることができる。また、温度変化に強く、耐久性が高い。エネルギー密度も高いので、サイズが小さくても長時間使用することができる。さまざまな場面での利用が期待されるなか、特に電気自動車の動力として注目が集まっており、自動車メーカーなどが大型の製品の量産化に向けて開発を進めている。

(2020-12-17)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android