全欧信頼醸成・安全保障会議(読み)ぜんおうしんらいじょうせいあんぜんほしょうかいぎ(英語表記)Conference on Confidence and Security Building Measures; CSBM

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

全欧信頼醸成・安全保障会議
ぜんおうしんらいじょうせいあんぜんほしょうかいぎ
Conference on Confidence and Security Building Measures; CSBM

大西洋からウラル山脈まで」のヨーロッパ大陸における軍事的対決を避ける目的で,1989年3月から開かれている安全保障会議。 32のヨーロッパ諸国とアメリカ,カナダが参加。 73年から始ったヨーロッパ安全保障会議 (CSCE) で取上げられ,75年のヘルシンキ宣言で定められた信頼醸成措置の流れを引継ぐもので,軍事行動の制限,軍事的透明性の促進,相互間の意志疎通により,軍事的衝突威嚇回避を盛込んでいる。ソ連解体冷戦終結を経て,92年3月の全体会議では「ウィーン文書 1992」が採択された。

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