回避(読み)かいひ(英語表記)Selbstablehnung

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

回避
かいひ
Selbstablehnung

訴訟手続上,裁判官または裁判所書記官がみずから除斥または忌避の原因があると認めた場合,みずから職務の執行を辞退することをいう。この場合,回が認められるためには,司法行政上の監督権がある裁判所の許可,または所属裁判所の決定が必要である (刑事訴訟規則) 。

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デジタル大辞泉の解説

かい‐ひ〔クワイ‐〕【回避】

[名](スル)
物事を避けてぶつからないようにすること。また、不都合な事態にならないようにすること。「責任を回避する」
訴訟事件で、裁判官または裁判所書記官が、自己に除斥または忌避される原因のあることに気づいて、その事件の取り扱いを避けること。→忌避除斥

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大辞林 第三版の解説

かいひ【回避】

( 名 ) スル
物事をさけること。危険や面倒を避けること。 「責任を-する」
訴訟事件で、裁判官または裁判所書記官が自分に除斥または忌避の原因があると考えた場合に、自発的に裁判の担当から退くこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

回避
かいひ

ある事件を担当することになった裁判官または裁判所書記官が、自己がその事件と特殊な関係にあると判断したときに(具体的には除斥(じょせき)原因、忌避(きひ)原因があるとき)、自らその事件の担当から辞退すること(民事訴訟規則12条、刑事訴訟規則13条・15条)。回避をするには、その者につき監督権を有する裁判所等の許可(民事訴訟規則12条)、あるいは、その者の所属する裁判所等の合議体の決定(刑事訴訟規則13条・15条、刑事訴訟法23条)が必要である。この制度は、裁判の公正・公平を保障し、ひいては司法に対する国民の信頼を確保することを目的とする。[本間義信]

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世界大百科事典内の回避の言及

【除斥】より

…なお,裁判所職員がみずからこの除斥原因または忌避事由が存在すると判断する場合には,除斥の裁判を待つことなく,みずから,司法行政上の監督権をもつ裁判所の許可を得て当該事件の担当からはずれることができる。これを回避という(刑事訴訟規則13条)。 裁判官,裁判所書記官のほか,家事事件における参与員(家事審判法4条),執行官(執行官法3条)にも除斥の制度が適用され,裁判所速記官についても同様に解される。…

※「回避」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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