全音音階(読み)ゼンオンオンカイ(その他表記)whole-tone scale

翻訳|whole-tone scale

デジタル大辞泉 「全音音階」の意味・読み・例文・類語

ぜんおん‐おんかい【全音音階】

1オクターブの間を、六つ全音で等分に分割した音階ドビュッシーがよく用いた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「全音音階」の意味・わかりやすい解説

全音音階
ぜんおんおんかい
whole-tone scale

音楽用語。オクターブを6等分した音階。全音階は5つの全音と2つの半音から成るが,全音音階はすべての音程が全音の積重ねから成り,すべての和音は増3和音となる。ロシア国民楽派の M.グリンカが初めて用いたといわれ,のちムソルグスキーやドビュッシーが効果的に利用した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「全音音階」の意味・わかりやすい解説

全音音階
ぜんおんおんかい

全音階

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世界大百科事典(旧版)内の全音音階の言及

【音階】より

…このような場合には音階と呼ぶよりは,12音音列と呼ぶほうが正しいであろう。またドビュッシーらに好んで用いられた全音音階(図6)は1オクターブを6個の全音に等分したもので,やはり主音とすべき音をもたないから,これも一種の音列と考えられる。バッハその他によって19世紀末から20世紀にかけて試みられている4分音や6分音(全音を4等分または6等分したもの)など,半音よりさらに狭い音程を含む音階は微分音階と呼ばれる。…

※「全音音階」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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