全音階的音階、全音的音階ともいう。一オクターブを五つの全音と二つの半音とに分割したもので、近代西洋音楽の長音階と短音階(厳密には自然的短音階のみ)とをいう。19世紀中ごろからは半音階的な音が多く用いられたが、20世紀に入ってからは汎(はん)全音階主義のもと、全音階は復活した。また、全音階とは区別される全音音階は、一オクターブが6個の全音からできている音階で、全音階とは異なり、主音とそれに対する機能関係を欠いている点で、むしろ全音音列というべきであろう。これはリストやドビュッシーによりよく用いられた。
[南谷美保]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 (株)ヤマハミュージックメディア音楽用語ダスについて 情報
…旋律的短音階の下行形は自然的短音階と同じである。 これらの主として全音からなる長と短の7音音階は全音階と呼ばれるが,18~19世紀以後の音楽にはこの全音階の色づけとして半音が多く用いられるようになった。そして1オクターブを12の半音に分けた音階も考えられるようになり,これを半音階(図5)と呼ぶのである。…
…半音階的音階ともいう。古代ギリシア語の〈彩色されたchrōmatikos〉を語源とし,全音階ないし全音階的音階diatonic scaleと対をなす(図1,図2)。12の半音程から成るオクターブ音階で表されるが,これは相互に等価な半音の連鎖ではなく,全音階を半音で充塡したものと解釈される。…
※「全音階」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新