八幡城(岐阜県)(読み)はちまんじょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「八幡城(岐阜県)」の意味・わかりやすい解説

八幡城(岐阜県)
はちまんじょう

戦国期~江戸期の城。岐阜県郡上(ぐじょう)市八幡町柳町にあり、郡上八幡城と呼び習わされている。吉田(よしだ)川と小駄良(こだら)川に挟まれた標高350メートルの山上を中心とした山城(やまじろ)。1559年(永禄2)遠藤盛数(もりかず)が主君東常堯(とうのつねたか)を滅ぼしてから着工した。江戸期には井上金森(かなもり)、青山氏などが入っている。江戸期になると、戦国期の山上にあった本丸を松の丸、桜の丸とし、山麓(さんろく)にあった二の丸を本丸とした。天守閣は築かれず、現在あるのは1933年(昭和8)に建てられた模擬天守閣である。

[小和田哲男]


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