八幡黒(読み)ヤワタグロ

デジタル大辞泉 「八幡黒」の意味・読み・例文・類語

やわた‐ぐろ〔やはた‐〕【八×幡黒】

黒く染めた柔らかい革。山城国京都府八幡に住む神人らが製したところからいう。下駄鼻緒などに用いた。

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精選版 日本国語大辞典 「八幡黒」の意味・読み・例文・類語

やわた‐ぐろやはた‥【八幡黒】

  1. 〘 名詞 〙 黒く染めた柔らかな革。山城国綴喜郡八幡(京都府八幡市八幡)に住む神人が製したところからいう。下駄の鼻緒に用い、粋人に喜ばれた。やわた。
    1. [初出の実例]「八幡黒握りちからよ神の春〈笑波〉」(出典:俳諧・金剛砂(1680‐81頃)上)

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