八方睨(読み)はっぽうにらみ

精選版 日本国語大辞典 「八方睨」の意味・読み・例文・類語

はっぽう‐にらみ ハッパウ‥【八方睨】

〘名〙
画像などの目が、どの方角から見てもその方をにらんでいるように見えること。また、そのような画像。画像の顔を正面に向け、その両眼視線を斜方向にせず、真直ぐ正面に向けて凝視状態に描く。
② あらゆる方面に目を配って気をつけること。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中「八方睨(はっパウニラミ)といふ眼色(めつき)をして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の八方睨の言及

【戸隠山】より

…標高1911m。広義の戸隠山は八方睨(はつぽうにらみ)を主峰とする表山と,北西に一段と高くそびえる高妻山,乙妻山などの裏山を指すが,狭義には表山だけをいう。凝灰岩質集塊岩からなる山体の山容は険しく,東の戸隠村側は奇岩,急崖の連続する絶壁である。…

※「八方睨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android