日本歴史地名大系 「八木沼郷」の解説
八木沼郷
やぎぬまごう
その後義貞が郷地頭職を伝領し、文保二年(一三一八)一〇月六日に郷内在家七宇・畠一五町七反を三二三貫文で先の紀氏女に売却して(「新田義貞売券案」長楽寺文書)、同年幕府の認可を得た(同年一二月二三日「関東下知状案」同文書)。義貞はこの他にも、売却年月日は未詳ながら郷内在家四宇・畠八町九反二四〇歩と在家四宇・一二町五反半を小柴盛光妻紀氏女に売却しており(嘉暦三年八月二六日「小柴盛光妻紀氏寄進状案」同文書)、朝兼・義貞の新田本宗家二代で売却した総領は、八木沼郷内だけで在家一六宇・畠四六町余にも及ぶ。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報