八森駅場(読み)はちもりえきば

日本歴史地名大系 「八森駅場」の解説

八森駅場
はちもりえきば

[現在地名]八森町八森字八森

八森村は津軽から秋田へ通ずる交通の要衝で、戦国期から諸国人の往来があった。「津軽一統志」には、津軽氏が豊臣秀吉に献ずる鷹が八森で中継されたことを示す朱印状がある。

佐竹氏移封後は、羽州街道から金光寺きんこうじ(現山本町森岳)で分れて津軽領へ通ずる大間越おおまごし街道の宿駅としての役割を果した。天和元年(一六八一)の御領内道程(羽陰史略)に「能代札場より湯沢札場まて三里二十九丁二十六間 八森湯沢札場より岩館札場迄二里二十四丁十三間」とあり、湯沢ゆざわ村が駅馬の用を勤めていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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