八満村(読み)はちまんむら

日本歴史地名大系 「八満村」の解説

八満村
はちまんむら

[現在地名]小諸市八満

浅間山(二五四二メートル)の南麓斜面にあって、塩野しおの(現北佐久郡御代田町)柏木かしわぎ村・平原ひらはら(現小諸市)に接する。中世までは平原の地籍で、八幡社のあったことから八幡はちまんと称したが、郡内に八幡やわた(現北佐久郡浅科村八幡)のあったことから八満と改めたと伝える(長野県町村誌)。元和八年(一六二二)の佐久郡高書上帳には「千四百七十四石 平原・八まん」とあるが、寛永元年(一六二四)・慶安元年(一六四八)の小諸藩新知郷村引渡証文には「平原村」とのみあり、寛文一〇年(一六七〇)の信州小諸領高諸浮役帳では、平原村・八満村と別記しているので、正式には寛文の頃独立したと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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