最新 地学事典 「八甲田火山群」の解説
はっこうだかざんぐん
八甲田火山群
Hakkoda volcano group
青森県中央部に位置する第四紀火山群。気象庁の活火山名は八甲田山。火山地形から南八甲田火山群,八甲田カルデラ(直径8km),北八甲田火山群の3つに区分される。南八甲田火山群は110〜30万年前に形成された成層火山群。噴出物の岩質は玄武岩〜玄武岩質安山岩を主体とし,安山岩およびデイサイトを伴う。八甲田カルデラは,99〜78万年前,76万年前,30万年前に発生した火砕流噴火により形成された。これらのうち,76万年前と30万年前の噴火は噴出量が数十km3以上と規模が大きく,前者の噴火では房総半島や大阪まで降下テフラが達した(八甲田国本テフラ)。噴出物の岩質はデイサイト〜流紋岩からなる。北八甲田火山群は,八甲田カルデラの後カルデラ中央火口丘群であり,30万年前以降に形成された成層火山群。噴出物の岩質は玄武岩〜デイサイトからなる。過去6,000年以内に少なくとも8回の小規模ブルカノ式噴火あるいは水蒸気噴火を起こした。最新の噴火は600〜400年前に南西山麓の地獄沼で発生したごく小規模な水蒸気噴火である。
執筆者:工藤 崇
参照項目:八甲田国本テフラ
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

