火山地形(読み)かざんちけい(その他表記)volcanic landform

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「火山地形」の意味・わかりやすい解説

火山地形
かざんちけい
volcanic landform

火山活動によって生じた地形。地下のマグマ地表噴出して形成されるが,明治新山のようにマグマが地表に現れず,地面が盛上がったにすぎないもの,火山ガスだけの噴出で生じた凹地 (→マール ) も含まれる。その形態はさまざまであるが,噴出物に含まれる揮発性物質の量,マグマの温度,二酸化ケイ素含有量,噴出量,基盤の地形などによって決る。海洋地域では,主として玄武岩質で流動性の大きい溶岩が流出して,楯状火山をつくる。安定大陸地域では,大規模な玄武岩質溶岩台地と,小さな岩滓丘が形成されることが多い。新期造山地域では安山岩質,石英安山岩質溶岩,火砕岩が噴出し,円錐火山カルデラを伴う大規模な火砕流台地が形成される。これらの主火山体の一部に,溶岩円頂丘砕屑丘などができることがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む