ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「火山地形」の意味・わかりやすい解説 火山地形かざんちけいvolcanic landform 火山活動によって生じた地形。地下のマグマが地表に噴出して形成されるが,明治新山のようにマグマが地表に現れず,地面が盛上がったにすぎないもの,火山ガスだけの噴出で生じた凹地 (→マール ) も含まれる。その形態はさまざまであるが,噴出物に含まれる揮発性物質の量,マグマの温度,二酸化ケイ素含有量,噴出量,基盤の地形などによって決る。海洋地域では,主として玄武岩質で流動性の大きい溶岩が流出して,楯状火山をつくる。安定大陸地域では,大規模な玄武岩質溶岩台地と,小さな岩滓丘が形成されることが多い。新期造山地域では安山岩質,石英安山岩質溶岩,火砕岩が噴出し,円錐火山やカルデラを伴う大規模な火砕流台地が形成される。これらの主火山体の一部に,溶岩円頂丘,砕屑丘などができることがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by