八重垣姫(読み)やえがきひめ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

八重垣姫 やえがきひめ

近松半二ら合作の浄瑠璃(じょうるり)「本朝廿四孝(にじゅうしこう)」に登場する姫。
上杉謙信の娘で,いいなずけ武田勝頼の命をすくうため,諏訪(すわ)明神の白狐(びやつこ)の助けをかり,こおった諏訪湖をわたる。明和3年初演。歌舞伎でも上演され,雪姫(「祇園(ぎおん)祭礼信仰記」),時姫(「鎌倉三代記」)とともに三姫とよばれる。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典内の八重垣姫の言及

【三姫】より

…歌舞伎のお姫様の役を赤地の衣装をつけることから〈赤姫(あかひめ)〉と呼び,その赤姫の中でも三つの代表的な大役を〈三姫〉という。《廿四孝》の八重垣(やえがき)姫,《金閣寺》の雪姫,《鎌倉三代記》の時姫。数多いお姫様の役の中でも至難な役で,気品,美しさ,しかも厳しい状況の中で恋に生き抜く人間像が大きな特徴となっている。…

【本朝廿四孝】より

…信玄・謙信の確執に取材した作品中の代表作。(1)一段目 武田家の重宝諏訪法性(すわほつしよう)の兜を上杉家が返さないので,両家は不和となっているが,和解のため上杉の娘八重垣姫と武田勝頼との縁組みが決まる。ところが,足利将軍義晴が何者かに鉄砲で殺されるので,犯人があがるまで3ヵ年の期限つきで休戦となり,見つからない場合は,両家はそれぞれ嫡子勝頼,景勝の首を討って差し出すことを決める。…

※「八重垣姫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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