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諏訪湖 すわこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

諏訪湖
すわこ

長野県中部,諏訪盆地にある湖。面積 12.9km2,周囲 17km。湖面標高 759m。最大水深部でも 6.3mにすぎず,蓼科山や八ヶ岳の火山地から流入する河川により,南岸と北岸には広い扇状地や三角州が発達している。透明度は 0.5m内外で,日本有数の富栄養湖。コイ,フナ,シジミ,ワカサギなどの漁獲がある。湖底には泥土が 400m以上の厚さに堆積し,天然ガスの層があってかつては盛んに採掘されていた。また湖岸には温泉が多く,湖底にも湧出口がある。厳寒期には全面氷結し,スケート客でにぎわう。結氷が膨張して割れ裂ける現象は諏訪大社の神事と結びついて「御神渡り」と呼ばれる。天竜川水源で,西岸に水門がある。

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百科事典マイペディアの解説

諏訪湖【すわこ】

長野県中央部の断層湖。天竜川の源流をなし,南西岸に糸魚(いとい)川・静岡構造線の断層崖が走る。標高759m,面積12.81km2,最深7.6m。《古事記》に州羽海とあるほか,洲輪之海・須波海・鵝湖などとみえる。
→関連項目岡谷[市]上諏訪下諏訪[町]諏訪[市]諏訪盆地茅野[市]ビワマス

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世界大百科事典 第2版の解説

すわこ【諏訪湖】

長野県の中央にある湖。諏訪盆地中央部を占め,諏訪市岡谷市下諏訪町にまたがる。糸魚川‐静岡構造線に沿った断層湖。北東岸および南西岸には断層が通るため山地が迫り,北岸および南岸に平たん地が広がる。面積14.1km2,湖面の標高759m,周囲17km,最大水深7.6m。八ヶ岳西麓,鉢伏山霧ヶ峰流域とする上川,宮川,砥(と)川などの河川が流入し,集水域の面積は531km2と湖水面積の38倍にもおよぶ。

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大辞林 第三版の解説

すわこ【諏訪湖】

長野県中部にある断層陥没湖。冬期結氷し、氷面にできた割れ目に沿って氷堤の盛り上がる「御神渡おみわたり」が見られる。天竜川の水源。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔長野県〕諏訪湖(すわこ)


長野県中部、諏訪盆地にある断層湖。面積12.9km2。湖面標高759m。上(かみ)川・宮(みや)川など30の河川が流入し、天竜(てんりゅう)川の源流をなす。コイ・フナ・ワカサギなどが捕れ、内水面漁獲高は全国有数。湖岸では第二次大戦前は製糸工業、戦後はカメラなどの精密機械工業が発達。ボート・ヨット遊びやサイクリング、冬季はスケート・ワカサギ穴釣りの好適地。厳寒期に氷が隆起する「御神渡(おみわたり)」とよばれる現象で知られる。湖岸に上諏訪温泉・下諏訪温泉の温泉街がある。湖の南方に諏訪大社上社(かみしゃ)、北方に諏訪大社下社(しもしゃ)がある。昭和40年代から工業・生活排水によるアオコ発生などの汚染が深刻化し、水質浄化施設などが設置された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

諏訪湖
すわこ

長野県中央部、諏訪盆地にある湖。糸魚川(いといがわ)市から駿河(するが)湾に至るフォッサマグナの陥没地にできた構造湖で、面積12.9平方キロメートル、周囲17キロメートル、湖面標高759メートル、最深部7.6メートル。八ヶ岳(やつがたけ)火山から流下する宮川や上(かみ)川の土砂の堆積(たいせき)が激しく、地質時代からみるとかなり縮小している。県ではいちばん大きいが、日本の内陸湖としては水深の小さい老齢湖である。湖水の汚染が進み、透明度はきわめて低かったが、長野県は水質保全に取り組み、近年は成果を得ている。湖に流入する河川は多く、湖岸南西部から流出する天竜川の釜口(かまぐち)水門によって湖面の高さや流出量を調節している。明治、大正期には湖を用水源として岡谷(おかや)市、諏訪市などに製糸工業が発達したが、現在は第二次世界大戦中に疎開したカメラ、時計などの工業が発展し、湖岸は日本有数の精密工業地をなしている。漁業はコイ、フナなどの漁獲やワカサギの養殖が行われ、冬期、氷に穴をあけて釣るワカサギ釣りは湖の風物詩である。湖中には温泉がわき、北岸に上(かみ)諏訪温泉街を形成する。1月下旬の厳寒期に湖が全面結氷すると、「御神渡(おみわた)り」とよばれる現象が生じる。下(しも)諏訪から南南西方向に割れ目ができ、割れ目に沿って氷堤ができる。昼夜の温度差が大きいために生じるものであるが、地元では、諏訪大社の上社の男神が下社の女神のもとに通う恋路であると言い伝えている。
 なお、「諏訪の海」として古歌に多く詠まれる歌枕(うたまくら)でもある。[小林寛義]

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