図書館情報学用語辞典 第5版 「公共図書館基準」の解説 公共図書館基準 公共図書館の発展と充実のため,その設置,運営に関して必要とされる原則,サービス,資料,職員,施設などについて具体的な項目を文書化したもので,図書館のあるべき姿を示す規定と数値目標からなる.米国では民間団体であるアメリカ図書館協会が1933年,1943年,1956年,1966年に全国基準を作成した.日本では全国基準として,民間団体である日本図書館協会が1987(昭和62)年に「公立図書館の任務と目標(最終報告)」を作成したほか(2004年改訂),文部省が1992(平成4)年に「公立図書館の設置及び運営に関する基準」を通知し,その後これが改訂され2001(平成13)年に文部科学省が「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」(「旧基準」)を告示した.米国では,環境の急激な変化と図書館間の多様性のため全国基準の作成は困難になり,代わりに「プランニングプロセス」という手法が開発された.日本でも同様の考え方から,旧基準および2012(平成24)年「図書館の設置及び運営上の望ましい基準」では数値目標は含まれていない.[参照項目] 公立図書館の任務と目標 | 図書館基準 | 図書館の設置及び運営上の望ましい基準(文部科学省告示) 出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報 Sponserd by