公辺(読み)コウヘン

デジタル大辞泉 「公辺」の意味・読み・例文・類語

こう‐へん【公辺】

おおやけ公儀
おもてむき。おもてざた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「公辺」の意味・読み・例文・類語

こう‐へん【公辺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. こうぎ(公儀)
    1. [初出の実例]「公辺の勤方に脇を見合せ、例を聞合せすることを肝要とし、物毎に念を入るを善とす」(出典:政談(1727頃)二)
  3. おもてだったこと。おもてむき。おおやけざた。
    1. [初出の実例]「花もいたづらに散果(はて)、公辺之花、名利の客のみさはぎののしりて」(出典:意専(猿雖)宛芭蕉書簡‐元祿五年(1692)三月二三日)
    2. 「御うけとりなされずは、こうへんにいたして御返済申す」(出典:黄表紙・莫切自根金生木(1785)下)

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