六人部上四箇(読み)むとべかみしか

日本歴史地名大系 「六人部上四箇」の解説

六人部上四箇
むとべかみしか

現福知山市の六人部谷から現三和町にかけての一帯を、中世末―近世六人部七箇むとべしちかと称し、六人部郷ともいった(丹波志)。「丹波志」によれば、全域を七村(庄)に大別し、そのうち現三和町にあたる土師はぜ川上流域の四村を上四箇、現福知山市内の六人部谷三村下三箇しもさんがと称している。

上四箇とは菟原うばら(江戸時代の友淵・高杉・大身・菟原中・菟原下の五村)河合かわい(同じく上河合・下河合・岼・加用・台頭・大原の六村)細見ほそみ(同じく細見・細見辻・細見奥の三村)千束せんぞく(同じく千束・草山・寺尾・芦淵の四村)をさした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の六人部上四箇の言及

【三和[町]】より

…平安末期から中世にかけて,当町域から福知山市域の六人部(むとべ)谷の一帯には皇室領(のち天竜寺領)六人部荘があった。のちには六人部七箇(しちか)と称して7ヵ村に構成されたが,当町域は六人部上四箇(かみしか)(菟原(うばら)荘,河合谷,細見谷,千束(せんぞく)谷)にあたる。農林業が主体で,タバコと丹波栗の産で知られる。…

※「六人部上四箇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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