六牙白象(読み)ろくげのびゃくぞう

精選版 日本国語大辞典 「六牙白象」の意味・読み・例文・類語

ろくげ‐の‐びゃくぞう‥ビャクザウ【六牙白象】

  1. 〘 連語 〙 仏語
  2. 六つの牙をもった白い象。釈迦の母、摩耶夫人がこの象を夢に見て釈迦を懐妊したところから、釈迦の入胎を象徴する。
    1. [初出の実例]「夫人夜寝給たる夢に、菩薩六牙の白象に乗て虚空の中より来て、夫人右の脇より身の中に入給ぬ」(出典:今昔物語集(1120頃か)一)
  3. 普賢菩薩の乗る、牙の六本ある白象
    1. [初出の実例]「われ、まさに六牙(ロクゲ)(〈注〉ムツノキバ)の白象(ビャクザウ)にのりて」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android