ブッダ(釈迦(しゃか))の生母。パーリ語、サンスクリット語でMāyāまたはMahāmāyāと書く。後者はマーヤーの尊称で、大マーヤーの意。若くして姉妹のマハー・パジャーパティーMahā Pajāpatīとともにカピラバストゥの浄飯(じょうぼん)王(シュッドーダナŚuddhodana)に嫁し、40歳ないし50歳の高齢で、のちにブッダとなる子を生む。彼女はブッダの母たるにふさわしい徳を備えており、とくに五戒を犯したことがなかったという。彼女は懐妊したとき、鼻に白蓮(びゃくれん)をもった白象に姿を変えた菩薩(ぼさつ)が彼女の右脇(わき)に入る夢をみたという。懐妊後は四守護神に見守られて過ごしたが、胎内の子は外からも透けて見えた。10か月の妊娠期間が終わろうとするとき、里のデーワダハに戻る途中ルンビニーにとどまり、そこでサーラ樹の一枝をつかみながら子を出産した。しかし彼女は出産7日後に死去し、忉利天(とうりてん)に再生したという。
[高橋 壯 2016年12月12日]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新