ブッダ(釈迦(しゃか))の生母。パーリ語、サンスクリット語でMāyāまたはMahāmāyāと書く。後者はマーヤーの尊称で、大マーヤーの意。若くして姉妹のマハー・パジャーパティーMahā Pajāpatīとともにカピラバストゥの浄飯(じょうぼん)王(シュッドーダナŚuddhodana)に嫁し、40歳ないし50歳の高齢で、のちにブッダとなる子を生む。彼女はブッダの母たるにふさわしい徳を備えており、とくに五戒を犯したことがなかったという。彼女は懐妊したとき、鼻に白蓮(びゃくれん)をもった白象に姿を変えた菩薩(ぼさつ)が彼女の右脇(わき)に入る夢をみたという。懐妊後は四守護神に見守られて過ごしたが、胎内の子は外からも透けて見えた。10か月の妊娠期間が終わろうとするとき、里のデーワダハに戻る途中ルンビニーにとどまり、そこでサーラ樹の一枝をつかみながら子を出産した。しかし彼女は出産7日後に死去し、忉利天(とうりてん)に再生したという。
[高橋 壯 2016年12月12日]
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