共柄(読み)ともつか

精選版 日本国語大辞典 「共柄」の意味・読み・例文・類語

とも‐つか【共柄】

  1. 〘 名詞 〙 刀に特別の柄を付けないで、刀身延長である中心(なかご)そのものの末端を太くして覆輪を加え、そのまま柄としたもの。木の柄を加えないで、刀身と同じ鉄の柄であるところからの名称
    1. [初出の実例]「彼の龍宮より褒美の太刀〈略〉ともつか白金のつば」(出典:東国紀行(1544‐45))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の共柄の言及

【のみ(鑿)】より

… 刃部と柄部からなるが,鏨は両部とも鉄で一体である。これを共柄という。刃は木工用のものはすべて片刃であるが,鏨は両刃である。…

※「共柄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android