共産主義労働大学(読み)きょうさんしゅぎろうどうだいがく(その他表記)Gòng chǎn zhǔ yì láo dòng dà xué

改訂新版 世界大百科事典 「共産主義労働大学」の意味・わかりやすい解説

共産主義労働大学 (きょうさんしゅぎろうどうだいがく)
Gòng chǎn zhǔ yì láo dòng dà xué

半労半学の中国の大学。教育と生産と科学研究の結合を目的として,1958年,江西省に最初に創設された。大学の本校は都市に置くが,農・山村に多くの分校を置いて実践経験のある労働者・農民を入学させ,理論的にも技術的にもすぐれた人材を育成して人民公社生産大隊に復帰させることを目ざす。1970年に湖北省応城県で,75年に旅大市でも設立されたと報告されているが,著名なのは前記の江西省の大学で,本校所在地は南昌市近郊にある。同校が大学としての資格を有しているとして,中央の高等教育部による卒業生の全国的統一配分の指定を受けるようになったのは1962年からで,農学,林学,牧畜獣医,農業機械などの専攻分野を設けていたが,本校以外はレベルが低く,1965年当時の各分校は初級中学程度の技術学校のレベルだったといわれている。しかし,文化大革命中,新入生の募集を4年間停止したものの,1969年に江西農学院を本校に吸収し,77年に全国重点大学に指定されるほど研究・教育条件を充実させてきている。なお,本校は79年に全日制の大学に改め,翌80年に江西農業大学に改名した。農学系,林業系,園芸系,牧医系(牧畜・獣医系),農業機械系,農業経済系などの学部大学院を有し,4研究所を付設する。教員数530名,学生総数2900名(1996現在)。
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