共鳴説(読み)きょうめいせつ

精選版 日本国語大辞典 「共鳴説」の意味・読み・例文・類語

きょうめい‐せつ【共鳴説】

〘名〙 ドイツヘルムホルツが提唱した聴覚学説内耳蝸牛殻(かぎゅうかく)にある基底膜それぞれの横繊維が固有の周波数の音にだけ共鳴し、それによって音の高さが区別されると説く。

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デジタル大辞泉 「共鳴説」の意味・読み・例文・類語

きょうめい‐せつ【共鳴説】

ヘルムホルツが唱えた聴覚についての理論。内耳の蝸牛かぎゅうにある基底膜の繊維が、それぞれ固有の周波数にだけ共鳴し、それによって音の高低が識別されるというもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「共鳴説」の意味・わかりやすい解説

共鳴説
きょうめいせつ

共鳴混成体」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の共鳴説の言及

【聴覚】より

…内有毛細胞の毛は蓋膜から離れているといわれる。
[音の分析]
 内耳における音の分析については,古くはヘルムホルツの共鳴説とラザフォードW.Rutherfordの電話説があった。前者は有毛細胞をそれぞれ共鳴器と考えたのに対し,後者は蝸牛は電話器のように働き,音の分析は脳内で行われるというのであったが,ともに実験結果ではなく単なる仮説にすぎなかった。…

※「共鳴説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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