兵戸(読み)へいこ(その他表記)bīng hù

改訂新版 世界大百科事典 「兵戸」の意味・わかりやすい解説

兵戸 (へいこ)
bīng hù

中国,魏晋南北朝に行われた世襲的兵士。軍戸,兵家,士家ともいう。後漢ころから一般郡県民による徴兵制がすたれ,兵民分離の傾向がみられるが,魏・晋以後の諸政権は,流民や降伏民などを兵籍につけ,軍事労働を世襲させた。一般郡県民と区別された,国家直属の戸であるところから,賤視される傾向があったが,南朝ではしばしば解放されて郡県民となり,兵戸制度はしだいに衰えた。五胡・北朝の兵士も一種の兵戸であるが,北方民族の例としてその地位は高く,この特性がのちの府兵制に継承される。
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