兵賦(読み)へいぶ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「兵賦」の意味・わかりやすい解説

兵賦
へいぶ

幕末,江戸幕府が直臣から徴発した軍役。文久2 (1862) 年の兵賦令に基づき,500石以上の旗本,御家人に領内から石高に応じて人数を出させ歩兵組として編成した。 500石以下の士は金納にとどめた。幕府は初期に軍役を課する制を設けていたが,有名無実化していたので,新しい状態に応じて改革し実施したもの。兵賦勤務中の食料は幕府が支給したが,給金は個々の主家から支給されたため,歩兵組は各主家によって給金に相違が生じ,不統一なものになり,また兵賦も期待どおり集らなかった。そのため幕府は慶応2 (66) 年すべて金納とすることにし,ようやく統一的な傭兵制度が完成した。

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世界大百科事典(旧版)内の兵賦の言及

【兵賦金】より

…江戸幕府は軍制改革の一環として,1862年(文久2)12月6日,3000石以上の幕臣には慶安度軍役人数割の半数,3000石未満には4分の1の兵卒の供出を命じ,これを兵賦と称して歩兵組に編成した。ただし兵賦を出せない場合には兵賦1人分につき10両を金納させた。…

※「兵賦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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