人数(読み)ニンズウ

デジタル大辞泉 「人数」の意味・読み・例文・類語

にん‐ずう【人数】

ひとかず。ひとかず。「人数を数える」
多くの人。大勢。「人数を集める」
[類語]員数人員頭数あたま定員人口

にん‐じゅ【人数】

にんずう(人数)1」に同じ。
舎人雑色―わづかに十四五人」〈平家一二
にんずう(人数)2」に同じ。
金谷の宿に―を揃へ」〈浮・武家義理・一〉

にん‐ず【人数】

にんずう(人数)」に同じ。
国境には数千の―」〈染崎延房・近世紀聞〉

ひと‐かず【人数】

人のかず。にんずう。
一人前の人として数えられること。「人数に入らない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「人数」の意味・読み・例文・類語

にん‐じゅ【人数】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しゅ」は「数」の呉音 )
  2. にんず(人数)
    1. [初出の実例]「参公卿〈略〉実国、服、不入人数、推着云々」(出典:明月記‐治承五年(1181)二月六日)
    2. 「舎人雑色人数(にんジュ)〈高良本ルビ〉わづかに十四五人相そへてつかはす」(出典平家物語(13C前)一二)
  3. にんず(人数)
    1. [初出の実例]「引率人数、不日戒壇を築てけり」(出典:古事談(1212‐15頃)三)
    2. 「一同に心をなして、油断なく、平頭に曲をなすへし、是脇の人数(にんシュ)の道なるべし」(出典:習道書(1430))
  4. にんず(人数)
    1. [初出の実例]「爰此草苅法師雖事之子細、而依人数返答之人」(出典:古事談(1212‐15頃)三)
    2. 「しからば我等も其人数(ニンジュ)へ相くはへて給はるべし」(出典:浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)二)

にん‐ず【人数】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「す」は「数」の慣用音 )
  2. 人のかず。ひとかず。あたまかず。人頭(にんとう)。にんじゅ。にんずう。
    1. [初出の実例]「人ずたらざるほどに、なりしげめしたてらる」(出典:嵯峨のかよひ(1269))
    2. [その他の文献]〔金史‐章宗紀・二〕
  3. 多数の人。大勢。大人数(おおにんずう)。にんじゅ。
    1. [初出の実例]「人数(ニンズ)を以て押寄せ来らんも計られず」(出典:歌舞伎・𢅻雑石尊贐(1823)四立)
  4. ある条件にかなう人々。ある集団の構成員。メンバー。にんじゅ。
    1. [初出の実例]「快き組出(くみだし)の人数(ニンズ)に加はらず」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉六四)
    2. [その他の文献]〔荘子‐達生〕

人数の補助注記

古辞書類(文明本節用集・運歩色葉・易林本節用集・饅頭屋本節用集)や日葡辞書にはいずれも「にんじゅ」とあり、「にんず」の表記は見られない。したがって、古くは「にんじゅ」と読んだと考えられるので、漢籍以外の古い例は「にんじゅ」の項におさめた。


ひと‐かず【人数】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人の数。あたまかず。にんずう。
    1. [初出の実例]「以て後宮の数(ヒトカス)に盈(つか)ひたまへ」(出典:日本書紀(720)垂仁即位前(熱田本訓))
  3. しかるべき人としてかぞえられること。とりたてて数えられる人の中にはいること。人並み。
    1. [初出の実例]「殿の御かはり、かのきみの御かはりに、人かずに侍らずとも」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開下)

にん‐ずう【人数】

  1. 〘 名詞 〙 人のかず。人員。あたまかず。また、多くの人。にんじゅ。にんず。〔和英語林集成初版)(1867)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「人数」の読み・字形・画数・意味

【人数】にんずう

人かず。

字通「人」の項目を見る

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