精選版 日本国語大辞典 「其にとりて」の意味・読み・例文・類語 それ【其】 に=とりて[=とって] ① そのことと関連していえば。その中でも。そのため。その場合。[初出の実例]「勅撰をしづかに御らんぜられて、かはりゆき候けるすがたをば心得候へ。それにとりて、勅撰の哥なればとて、必ず哥ごとにわたりてまなぶべからず」(出典:毎月抄(1219))② 一つづきの話の中で、話題の少しそれる場合、また、それていた話をもとに返す場合など、文頭に置く語。それはそれとして。ところで。[初出の実例]「それにとって鶯は巣を作る事甚だ美しく」(出典:仮名草子・浮世物語(1665頃)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例