其れにとりて(読み)ソレニトリテ

デジタル大辞泉 「其れにとりて」の意味・読み・例文・類語

れにとりて

その場合でも。そのうちでも。
「―、三つの石を捨てて十の石につくことはやすし」〈徒然・一八八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「其れにとりて」の意味・読み・例文・類語

それ【其】 に=とりて[=とって]

  1. そのことと関連していえば。その中でも。そのため。その場合。
    1. [初出の実例]「勅撰をしづかに御らんぜられて、かはりゆき候けるすがたをば心得候へ。それにとりて、勅撰の哥なればとて、必ず哥ごとにわたりてまなぶべからず」(出典:毎月抄(1219))
  2. 一つづきの話の中で、話題少しそれる場合、また、それていた話をもとに返す場合など、文頭に置く語。それはそれとして。ところで。
    1. [初出の実例]「それにとって鶯は巣を作る事甚だ美しく」(出典:仮名草子・浮世物語(1665頃)二)

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