其方衆(読み)そちしゅう

精選版 日本国語大辞典 「其方衆」の意味・読み・例文・類語

そち‐しゅう【其方衆】

〘代名〙 (「そちしゅ」とも) 対称。対等もしくは下位相手に用いる。一般に複数を示すが、単数を示すのにも用いられることがある。あなた方。おまえたち。おまえ。
※天理本狂言・二人大名(室町末‐近世初)「是をそち衆にやりたけれ共、さいぜんそれがしをなぶったが、はらがたつほどに」

そなた‐しゅう【其方衆】

〘代名〙 (「そなたしゅ」とも) 対称。対等もしくは目下の複数の相手に対して用いる。「そなた方」より待遇度は低い。
歌舞伎・好色伝受(1693)上「其方(ソナタ)衆が来たといふ事も聞えては、為が悪い」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android