其方衆(読み)そちしゅう

精選版 日本国語大辞典 「其方衆」の意味・読み・例文・類語

そち‐しゅう【其方衆】

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「そちしゅ」とも ) 対称。対等もしくは下位相手に用いる。一般に複数を示すが、単数を示すのにも用いられることがある。あなた方。おまえたち。おまえ。
    1. [初出の実例]「是をそち衆にやりたけれ共、さいぜんそれがしをなぶったが、はらがたつほどに」(出典:天理本狂言・二人大名(室町末‐近世初))

そなた‐しゅう【其方衆】

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「そなたしゅ」とも ) 対称。対等もしくは目下の複数の相手に対して用いる。「そなた方」より待遇度は低い。
    1. [初出の実例]「其方(ソナタ)衆が来たといふ事も聞えては、為が悪い」(出典歌舞伎・好色伝受(1693)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android