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其方 ソチ

デジタル大辞泉の解説

そ‐ち【×方】

[代]
中称の指示代名詞。そちら。そっち。
「御膳(ごぜん)を―へこしらえよ」〈露伴五重塔
二人称の人代名詞。下位の者に対して用いる。おまえ。なんじ。
「―の事ぢゃが、何事を言ふぞ」〈虎明狂・張蛸〉

そち‐ら【×方】

[代]
中称の指示代名詞。
㋐聞き手に近い方向をさす。「其方は遠回りですよ」
㋑聞き手のいる、またはその方向にある場所をさす。「私のほうから其方に伺います」「其方はもう暖かくなりましたか」
㋒聞き手の近くにある物をさす。「其方はお買い得ですよ」
二人称の人代名詞。聞き手自身、また聞き手の側をさす。「其方の意見を聞かせてください」
三人称の人代名詞。聞き手のすぐそばにいる人をさす。同等以上の人に用いる。その人。「其方を私に紹介してください」
[補説]「そっち」よりも丁寧な言い

そっ‐ち【×方】

[代]《「そち」の促音添加》中称の指示代名詞。「そちら」よりもややくだけた感じの語。「いま其方へ行くから待っててくれ」「悪いのは其方だ」→そちら

そ‐な‐た【×方】

[代]
中称の指示代名詞。話し手から遠い場所・方向などを示す。そちら。そっち。
「少女は―を注視して」〈二葉亭訳・あひゞき
二人称の人代名詞。おまえ。
「―は夏中何をして暮されしや」〈渡部温訳・伊蘇普物語〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

そち【其方】

( 代 )
中称の指示代名詞。そちら。そっち。 「霰なす-より来れば/万葉集 199
二人称。目下の者に対して用いる。なんじ。お前。 「たとへ-の花なりとも、其やうにするものか/狂言・若市」

そちら【其方】

( 代 )
〔「ら」は接尾語〕
中称の指示代名詞。
聞き手に近い関係にある方角。その方向。 「 -へ玉を放る」
聞き手に近い場所。 「 -はもう雪が降っていることでしょう」
聞き手の近くにあるもの。 「 -を見せて下さい」
二人称。聞き手、また聞き手の側にいる人。 「 -さま」 〔「そっち」より丁寧な言い方〕

そっち【其方】

( 代 )
〔「そち」の転〕
中称の指示代名詞。「そちら」のくだけた言い方。 「 -の水は苦いぞ」 「 -がいい」
二人称。「そちら」のくだけた言い方。 「 -の言い分もわからないではない」

そなた【其方】

( 代 )
中称の指示代名詞。そちら。そちらの方。 「 -にや参り来べき/蜻蛉
二人称。あなた。お前。 「 -が頼うだ塩商の損銀/浄瑠璃・五十年忌 」 〔室町時代は軽い敬語、その後だんだん目下に使うようになった〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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