狂言の曲名。大名狂言。大名(シテ)が友人の大名を誘って都へ上るが、大名のくせに供も連れず、太刀(たち)を自分で持っているのがいかにも体裁が悪い。大名は道通りの男に声をかけ、むりやり太刀を持たせる。大名の増長ぶりに怒った男が、太刀を抜いて大名を脅し、腰刀や小袖(こそで)上下を巻き上げ、鶏の蹴(け)り合い、犬の噛(か)み合い、起きあがり小法師(こぼし)のまねを次々にさせる。都ではやる歌謡を謡いながら、起きあがり小法師のまねを繰り返すうちに、大名たちはだんだん興にのって無我夢中。男はそのすきに獲物を持って幕に入り、われに返った大名が追い込む。下剋上(げこくじょう)の時代を反映した代表作だが、強制されていやいや始めた物まねの楽しさに思わずのめり込んでいく大名の姿に、大らかな遊び心をみることができる。
[油谷光雄]
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新